現代語訳 学問のすすめ 読んだ
現代語訳 学問のすすめを読んだ。
現代語訳にすると絶対訳者の意思が入るので原文の意図を正確には
理解できないと思うが、明治時代とかの本でも読もうとすると
相当努力がいるのでありがたく読んだ。
この本は明治時代に入って近代国家として成長していく日本で
物や制度ばかりが先進的になってもしょうがない。
その国の民の精神が近代化しないと、日本は先進国となることはできない
といった意味というメッセージをテーマに置いた本だと理解した。
つまり国民国家の成立を促す本なのだ。
社会契約論やら国家の独立の意味とやらをわかりやすく説明してくれている。
僕は日本史の先生に国民国家とは
「国を守るために国民が死ねる国家」と習ったので、
今の日本が国民国家としての体裁を成しているのかどうかに
疑問があるのだが・・・。
これから国家と民衆というのはどういう結びつき方になっていくのだろうか。
そんな小難しいことばかりでもなく、以上の文脈の中で人は
どのように暮らしていけばいいかについても解いてるので
自己啓発書としてもいいと思う。
斉藤孝が訳しただけあって非常に分かりやすい。
小学生でも読めると思う。
少なくともそこらへんの胡散臭げな自己啓発書読むくらいなら
これ読んだほうが100倍いいと思う。
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学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)
著者:福澤 諭吉 |
内容(「BOOK」データベースより)
近代日本最大の啓蒙思想家・福澤諭吉の大ベストセラー『学問のすすめ』。本書は歯切れのよい原書のリズムをいかしつつ、文語を口語に移した現代語訳であ
る。国家と個人の関係を見つめ、世のために働くことで自分自身も充実する生き方を示した彼の言葉は、全く色あせないばかりか、今の時代にこそ響く。読めば
時代情勢を的確に見極め、今すべきことを客観的に判断する力がつく。現代にいかすためのポイントを押さえた解説つき。
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